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呪術のコツと武術のコツ

さて武術と呪術の親和性の続きDEATH

大きな筋肉ではなく内側の力で動くというとこまで書きましたが

 

解剖学なんかで筋肉を表面からそぐように見ていくと、一番奥には横隔膜とその下に腰方形筋というものがあり、

それらを上手に使うというのが内側の力を使うというらしい

 

使い方は正しい姿勢と呼吸によって横隔膜を上手に使いそれによって

腰方形筋というものが動く

 

中国の武術なんかで触れるだけで相手が飛ぶというものの原理は

これらしい(達人はこの動きによって地面の力という強大な反発力も使うらしい)

 

中国武術というと胡散臭いですが

平さんがトレーニングをしてるジムには日本を代表するウェイトリフティングの選手がいて

 

重いウェイトを持ち上げるときは、同じような理屈らしく、すると重みを感じないらしい

 

これはとても興味深い!!しかも学者さんのお話でも、武術系という実戦を行っていない方々の話ではなく

 

平直行という日本を代表する格闘家(実戦家)であり、その後武術や

養生という身体を治す道を進む方の言葉だけに

 

術や法というものにもとても通じる話

大きな筋肉というこうしたいああしたいという顕在意識を止めて

内側の力を働かせる

 

祈祷なんかでいえば、結果や、神仏なんかに必死で拝みこむという世界をやめてなるたけ自分の思いというものを止める(表面の大きな筋肉)

 

それと同時に正しい呼吸と姿勢というもので行うと(こちらは所謂

修法)

内側の大きな力(神仏や霊的なもの)が働きだす

 

そんな世界なんだと思うのです

そのために武術家たちは日々の鍛錬を正しい型というメソッドで行う

大事なのは型というメソッド

 

型というものは体の使い方の説明書であり、その武術の身体になるというメソッド

 

術や法の世界も同じ

型というものは昔から受け継がれてきた儀軌を儀軌通りに行う

密教というものの行というものは基本的に繰り返し数を行う

 

私的には密教の身体になるためのメソッドと思い行うのですが

それプラス大きな筋肉を止めて内側の大きな力を働かせる

 

そんな意味合いも当然ある

そんな感じで大きな筋肉を止める方向に~

ですが、人間って結果(自分が願う方向の)というものを中々手放せない

 

神仏にお任せと頭で分かっていても、自分に近い者の祈祷であればあるほど手放せない

人間だもの

 

ただその大きな筋肉を止めない限り内側の大きな力は動かない

結局は型を数こなして、信というものを作っていくしかないのでしょう

 

宗教であれば本尊、術であれば術理なんかへの絶対的な信(信仰)

を作り上げるために型を数こなす

 

そんな感じでとても武術と親和性があると感じるのです

呼吸と姿勢ともひとつ大事なことが脱力

平さんいわくどれだけ体の筋肉の力を抜けるか

 

正しい姿勢と呼吸で脱力できるかはとても大事

力めばうちの力は使えないし、体が居着き動きが遅くなり

なおかつ動きを読まれる

 

これ師僧なんかも同じことを言ってて

祈祷の時に、叶いますように叶いますようにと目を吊り上げて

力みまくっとったらいかん

 

一瞬でもいいからふと遊びが必要ということをおっしゃる

術理の世界ってそういう何気ない一言の中に真理が隠されていて

口伝と言うのだと思う

平さんに言わせると、ジムというものは技術を教えるところ

 

逆に稽古というものは練習を繰り返し先人の感覚や思いを受け取ること

付き人という制度は稽古外で師匠の話をたくさん聞くことで

それが稽古で伝えられないものを師匠から受け継ぐこと

 

そんなことをおっしゃっていましたが

なんて深い!!

この辺りが平直行さんがセンスの塊だったという秘密なのでしょう

確かに身体能力がとても高い選手でしたが

 

それ以上にそこから何をつかめるかという視線のセンスが一番の武器なのかも

 

ちなみに武術や健康法なんかで、下丹田を意識白云々ということを

言いますが

 

腹圧をあげることによって腰方形筋を使えるようになり

この筋肉が腸腰筋~太ももの表の筋肉までつながり

 

さらに達人になると地面の力を利用できるようになるそうです

ちなみに呼吸(横隔膜の上下)とこの筋肉は連動してるそうなので

呼吸と姿勢がとても重要になるそうです

 

そんな感じで実は昔からの武術や中国武術で伝わってる動きというのは

現代の解剖学で見ると、とても理に沿った動きだそうです

すげええ!!

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