さて陰陽道のルーツを。
皆さん陰陽=安倍晴明がルーツ、くらいの認識じゃないっすか
ま、加茂家辺りまでというか。
実は大きく分けて2系等あって。
一つは安倍さんが象徴のま、いわゆる正当な陰陽家。
ともう1系統が
蘆屋道満(晴明さんのライバルで負けたと描かれてる)が象徴の正当と
されない陰陽ね。ま、民間陰陽なんかね。
系統が違うのです。
ま、元は卑弥呼辺りの時代の中国からもたらされた
忌道(字違う?)
と呼ばれるものだったりするそうですが
いわゆる陰陽としてはみろくとかいう
中国がえりの学僧がもたらしたもので。
で其処が問題でして。
当時政府(朝廷)は陰陽の術を独り占めしたかったの
です。
ま、民間に普及させたくないって。
陰陽の本を読んだら1週間くらい禁固~という
法律があったくらい
なのでブログ読んでる皆さんだったら終身刑っすよ~
模範的囚人になっても、
まあ30年は最低ぶち込まれてます!!
陰陽寮とかいう役所作って管轄にして。
でそこで問題が、
当時の役人って坊主なれないんです。
ので一度坊さんを世俗させてから役人にしちゃうのです。
その役人のほうが正当な賀茂家、
ま、晴明さんの流れ。
で役人にならなくて坊主のままだったりというのが
蘆屋さんの流れ。いわゆる法師陰陽師。
法師陰陽は元々名前どおり蘆屋ま、
神戸とかあの辺りに多くて。未だとセレブな
芦屋婦人ですが、
多分当時は単なる田舎だったのでしょう~
特徴はある意味陰陽らしいというか。
雑多。
密教や修験等あらゆるものから使えそうな
とこをおいしく頂いて現場で使う術を構築というか。
晴明さんとこが由緒正しく伝わってるのと
(かつ作法もしっかり)ま逆といいますか。
伝統の力はないけどある意味ハイブリット。
逆に言うとそんな得体の知れない法師陰陽なんて
政治の中枢にはいけないよね~
なのでやはり民間に溶け込まざるをえないし。
民間陰陽師 ちなみに現代でもそうなのですが、
やはり得体や正体がわかんないけど、
やたらと実力がある人間ってある意味不気味がられる
し、使い捨てにされる
蘆屋道満さんの物語なんかよんでも、
使い捨て感を感じるのですな~ 根底には
陰陽っていろんな方が調査やらしても
いまいちつかみきれないじゃん。
ま、小松さんなんかはいさなぎ流を深く調査したけど
私が読むと本質までは切り込めてないもん。
そりゃ民間ってその家々(というか家でも個人個人)で
取り込んだものは違うし祭り方や考え方も
10人十色だからつかめない
多分呪詛の部分って踏み込めさせてもらってないと思うのです
使ってた祭文や御幣のように、
文字として残ってる、形として残ってるものは見せてもらえても
口伝的なもの教えてもらえないのでしょう
昔から代々呪術なんかを行ってた家なんかは、
やはり内の人と外の人という完全な区別が
あると思うんです
昔の呪術って呪詛云々メインじゃないっすか~
そういうえぐい面を話していいか悪いかという区別
いざなぎの太夫さんたちも、
蜂やいろんな式を討つという術はあってもうちでは
打ったことはない~といいますが
普通に考えたら打ってるでしょ~
ははは
先祖さんなんかがと思いますがやはり
外の人にはそういうしかないと思うのです
式を打つという表現が残ってる時点で、
まあ近代のどこかあたりまでは式なんかを
打ってたと思うのです
日本語って使わなくなると言葉自体が
滅ぶ~といいますからね~
その辺りのものを調べるには
やはり弟子になってうちの人になるしかですな~
20年くらい前に、中村雅彦さんだかそんなような感じの
どこぞの大学の教授が
四国の憑き物落としの神社の弟子になって
それを出版しましたが、やはり内の人が書くものは
踏み込んでますかあね~
本質は教えてもらえないのでしょう