だれ?この小太りなおっさん、なんか小汚さそうだし、おたくっぽいし
アキバの住人??もしくは坂道追いかけてる人?
と渋谷を歩くギャル100人に聞いたら100人とも同じ回答&侮蔑な視線を受けちゃうレベルですが
この方が大陰陽師安倍晴明公なのです
漫画や映画と違う!!と阿鼻叫喚の声声声
実は私この方あんま評価してなかったんです 陰陽師として
残ってる文献も少ないし、伝説の類もどっちかと言えば後世に作られてるものばかり
私の中では子孫の土御門の人たちが自分たちの権威づけのために
先祖にはこんな大陰陽師がいたんだと~と広めた、そんな作られた伝説と思ってました
ま、そんな思惑で作られた虚像な晴明さんと言う部分が実際は大部分ですが
私的には晴明さんから数えて14代子孫の有世さん、この方が安倍家(のちの土御門家)での最高の天才じゃないかとにらんでますが
柳生一族でいえば、尾張柳生の2代目、天才とうたわれた連也才産のような方
ちなみに一休さんでおなじみのおっちょこちょいな将軍様、義満公の祈祷で絶大な効果あげてます
義満さんは漫画とは違い、実は日本史上で最も権力を持った独裁者でありました
信長以上だったかも位のおっかない方です 本来は
ちなみに枯れ木に花を咲かせましょ~の花さかじいさん
モデルは有世さんと言われてまして、歌舞伎の演目では有世という題名になってます
枯れ木に花を咲かせる=死者を生き返らせる陰陽師、そんな意味です
さて晴明さん、最近ふと思ったことがありまして
陰陽道を代表する祭りが泰山府君祭でして、これを作ったのが晴明さん
時の天皇の寿命を延ばす祈祷の際にこれを行ったと記録にあります
(死者をよみがえらせるという目的もある祈祷)
もとは密教の延命法なんかをベースにらしいですが
さてこの晴明さんが作ったお祭りで、今までふ~ん、程度にしか思ってなかった文献の記述があってですね
最近それってすごくないか??と改めて思ったことがあったのです
寿命を延ばすために何やったかと言いますと、死んだ後に書かれる戸籍(あの世にある)これを書き換えて、生きてる人の戸籍に名前を書き換える
そんな手法を行ったとあったのです
おお~~!!この発想は天才じゃん!!
この人呪術に関しては世間のイメージ通り天才的な何かを持ってた人物なのかもしれないと思ったのです
普通は死者を司る存在なんかにお願いしたり時には脅したりで終わっちゃうじゃないっすか
戸籍を書き換えて、術の世界と言いますか、霊の世界の中では生き返りました~と完結させちゃうってすごく呪術的な発想
凄い人かも
ちなみにこの法を修して、三井寺のお偉いお坊さんがなくなりそうになった時に、小僧さんがこんなえらい方がなくなるのは日本の大損失!!
わたくしめが代わりに命を差し出しま~す!!と言ってたら
その心がけに免じて命を救おう~そんな感じでお二人とも命が助かったそんな記録はありますな
ちなみに三井寺と土御門(当時はまだ安部家)結構交流と言うかあったらしく、時の関白藤原道長さんの祈祷なんか一緒にやってたりしたそうな
そう考えると平安以降に陰陽師が民間に流れ、播磨あたりにはいわゆる法師陰陽師と言うかなり密教色の強い民間の陰陽師さんたちがいましたが
法師陰陽師の密教色は結構三井流の色は濃かったかも
ちなみに鎌倉に流れた陰陽師は、私の感覚ですと、法華色と言いますか
日蓮系なんかとかなり結びついてる気がします
そのあたりは次回に