これは私が大学生の話です。
当時住んでたアパートにカマイタチのようなものの
通り道になっていたようで
ちょくちょく腕やら首筋に気づくと
傷がついてることがありました。
なのでちょっと真剣に視て見ると
どうやら黒くてフェレットを一回り大きくした
物体が部屋を横切っていたんです。
これが俗に言うカマイタチだな、
と思い無謀にも私の安眠を妨害するものは捕獲してやれ、
と捕獲作戦を実行したんです。
(今思えば自分の寝る位置を変えればいいだけですが。)
先に結論を言えば当然失敗。
まずは情報収集と言うことで
まだ当時健在だった祖母(私の身近で且つ一番信頼できる霊能者ね)
にそんなことは出来るものか?と聞いてみました。
するととて興味深い話をしてくれたのです。
祖母がまだ若かったときはまだ村には
クダ狐やら野狐と言われるものが結構いて
色々と悪さをしていたそうです。
(ちなみに滋賀の山奥で今でも当時の薫りプンプンの
中々霊的に面白い場所です)。
でそれらのお狐さんたちを捕獲してたりしたそうです。
祖母の母も霊能者(民間の陰陽師)
をしてたので曾おばあさんが率先してとっ捕まえてた
かと思えば違うそうで、知り合いの行者さん
(ちなみにこれも親戚らしい)に依頼をして
曾おばあさんが野孤なんかを霊視して
それを行者が捕まえてたそうです。
そのあたりの理由を祖母に聞くと
祖母も曾おばあさんも女性なので武術の心得がなかったので
見固めや九字が苦手だったそうです。
で親戚の行者さんはやはり刀(居合いらしい
の心得があり九字や見固めといった武術
方面から派生しただろう術が得意だったので
そっち系はお願いしてたそうです。
でうちの家系的なことだが祖母方は基本民間の
陰陽で霊的には完全な憑依型。
ですので基本的に女性しか霊能関係の力はないのです。
(完璧な巫女型)。
まあ、神社の宮司さんも代々やってるから
そりゃ巫女型だろって感じです。
で父方は密教系で行者さんやら霊能者だったりの
完璧な男性霊能者の家系なんです。
で両家の血を薄めてはいかん、
と言うことで何代かに一度は近親結婚すると言う感じです。
捕まえた狐は基本的には村の神社の狐を祭ってある
社に反省を促したあと入れたりするのだが
余りにもひどいと残念ながら封じ込めてしまうそうです。
ちなみに封じ方だが縛って穴掘って穴の中に埋めて
その上に塚と言うほどのものではないが
大きい石を乗っけたり木の卒塔婆のようなものに
真言を書いたりして封じ込めてたそうです。
何年くらい封じる効果はあるの?
と聞くとたとえば弘法さんのように力のある人だったら
千年近く、ただ自分たちのような田舎の霊能者だと
長くても10年、短いと明日にでもすぐ
効果が切れて逃げちゃうね、と正直に話してました。
ただもう世に出ないように封じるのが目的ではなく、
野孤程度のものなら別にそこまで
悪さするものでもないので余り悪さが過ぎると
懲らしめちゃうぞ的な脅しなんだって。
当時の野孤やらの悪さをして村人が困る感覚って、
今で言うと農作物を狸やサルが食べて
困る、時々人間を襲って怖い、と言う感覚に近いね。
(これは私のリーディングだが)。
多分当時の人の悪い霊への感覚ってそんな感じで
結構身近にあると感じてたようです。
かなり話が長くなったが次回に
具体的な捕獲作戦の顛末を書きます。