X上でお寺のお布施についての論争が地味に起きていて中々興味深く見ている
一応わたくしの本業は経営コンサルなので
ちなみにお寺の収支報告書というのを詳しく見たことがないので
お寺さんの経営云々はさっぱりわからないこと前提の
単なる素人さん目線での感想になっちゃいますが
昨今廃寺というものが結構問題になっている
跡を継ぐ者がいなくて誰か継いでくれんか??というお寺さんも結構ある
会社なんかもそうなのですが
経営状況が良ければ息子たちに継がせるし売却に出しても買い手はつく
跡を継がせないということはそういうことなのでしょう
(ただ中国人が経営難のお寺や神社を買いあさるという現実もある)
収支が分からないのでお寺さんが経営できなくなった一番の理由が
葬儀やお墓の管理費関係の収入の劇減なのか、お布施の激減なのか
両方なのか(観光収入で食べれる大寺院は置いといて)
分かりませんが、Xなんかには、お布施をすれば功徳になるんだから
もっと積極的にお布施しろよ~的なつぶやきもお坊さんからも上がってたりもする
このあたりの世間との感覚のずれというのがコンサルの私としては
中々興味深い
死というものが身近にあった昔(多分高度経済成長あたりまで)と違って
現在って宗教というものが身近にない
宗教離れには様々な理由があると思いますが
私が思う理由の一つに死が身近ではなくなったというのがあるのです
それこそ近代以前の時代なんかは戦や病気、飢饉なんかでいつ死んでもおかしくなかった
もしかしたら生きる可能性よりも死ぬ可能性の方が高い日常を送っていた
そうなるとやはり死後というものを意識せざるを得なくなる
死後の幸せというやつを
今の時代、近代以前と比べて生というものの喜びや楽しみが圧倒的に増えている
死後の幸せよりも現世の幸せに重きを置いているというのもあると思うのです
ま、他にも科学等の発展で神様って本当におるの??という根本的な
疑問というのも大きいでしょうし
ただ一つ言えることは近代以前と比べて人々の信仰心というものは
確実に薄くなっている
それが前提条件として、お布施をすれば大きな功徳になる
だからお布施をすべきという論調で今までと同じ額のお布施を集めようとするのは根本的に間違ってると思うのですね~
ちなみに私経営者でもあるので
お布施ありきの黒字経営というもの自体があかんわな~
企業努力しとらんじゃんと普通に思うのです
お布施という言い方がいまいちピンとこないのであればいわゆる推し活
と言い方を変えると分かりやすい
オタどもが推しのアイドルにお金を使う理由って
一番は応援したい!!わけじゃないですか
応援してできれば神対応されるとと~ってもうれしい
逆に言えば塩対応で何の魅力もないアイドルさんには推し活なんか
しないんですよね
お布施というものを望むのであればそれにふさわしい宗教者さんになる
お寺を目指すということが根本にないと今の時代では無理ですよね~
昔はお寺さんといえば尊敬の対象であったのでそれだけでお布施の対象
ありがたい方たちという意識があったと思うのです
国民の教育水準も低くネット等もなかったので
知識階級であり良き相談者でもあったわけですから
現代は国民の教育水準もネット等の知識も上がり相対的に
お寺さんのありがたさも下がっているので
昔以上に尊敬の対象となる知識や人格、宗教者としての立ち振る舞いが
なければなかなかお布施しようとは思わなくなっている
本来は和尚さんに対してのお布施ではなくご本尊様に対してだと思うのですが
結局お布施する側って窓口である和尚さんの人格云々で決めちゃう場合が多いですからね~
長くなるので続きます