大河光る君へでも大活躍な(てか見てないので想像ですが)
皆さん大好きな大陰陽師安部晴明
最近の目覚ましい陰陽師研究によってこの方の実像というのが結構見えてきている
ま、NHKの歴史番組でのお話ですが
皆さんが興味あるのは術者としての安倍晴明だと思いますが
なかなか術者としての安倍晴明は私としては評価しにくいよな~と思う
この方、いわゆる中年期というより初老になるまでは出世もできない
お役人さん
この方が出世できた一番の理由というのは、当時の呪術では対応できなかった事柄なんかに対応する術を作ったということに尽きると思うのですが
テレビなんか見てると、結構言ったもん勝ち!!
果たしてそれは本当に効いたのかどうかはまた別だよな~と思うのです
今まででは凶ということで家から出れない日なんかもいわゆる
禹歩(反閇)なんかしちゃえば凶が180度回転して吉になるから
日取りまで吉としちゃう
お偉い方々は健康長寿が願いなので、泰山に住む寿命をつかさどる
神様にお願いして(寿命の書いてあるものを書き換えちゃう)寿命を延ばしてもらうという泰山夫君祭を作り上げたり
貴族たちの需要を上手にくみ取り、それに対する手立てを巧妙に作り上げることにたけた男ではありますが
さてそれらって本当に効いたのか??と言われれば、微妙~な気がします
ははは
ただクライアントの貴族たちにすれば効く効かないというよりもすがりたいという感じなのでしょう
そこを上手について細木先生の如く言い切っちゃう!!
(案外ぽっちゃりなキモデブ系与沢翼男子!!)
藁にもすがりたい方なんかは、正直わからんですよね~と正直に答えちゃうよりも私に任せれば絶対大丈夫!!と言ってほしいですから
ま、この方なんかは出世欲の塊のようなところがあったようで
まずは師である賀茂家を追い抜くことを目標にしてたぽい
内裏に安置されていた七星剣が消失した際に、師匠の賀茂保憲がプロジェクトの責任者として再鋳造されましたが
師の死後、実は私がメインで再鋳造したのです~と手柄を横取りしたりと
中々の曲者!!
ちなみにこちらの剣って三種の神器に次ぐ重要なもので
国家の安寧なんかを担っていた非常に重要視されてたものなんですね~
他にも興味深いお話がたくさんありましたが
以前にもリーディングで書いたように、数々の晴明伝説は、
子孫の土御門家が自分たちの正当性と箔付のために
先祖にはこんなすごい大陰陽師がいたんだ~という感じで
誇大広告してますがその結果
明治に入るまで、日本人の行動は陰陽道(暦に従った)行動となっていった
その陰陽道を最も憎んだのが、西郷と大久保‼!という中々面白い説を
磯田先生が唱えていたのが興味深かったですね~
明治新政府となり、西欧諸国と同じように近代的な軍隊にしてるのに
暦に従った軍隊というのは軍隊として通用しない~という
意味合いの半分冗談ではありますが
たしかに明治新政府という近代国家を目指す政府としては
日本の生活様式に入り込んでいた陰陽道というものはとっても邪魔なものだったかもしれないですね~
さて安部晴明と言えばあまりにも有名なこちらの泣き不動縁起
晴明公が祈祷してたら物の怪が何やっとるん??とばかりに
覗きに来てるこのシーンですが
(可愛いのでフィギア化しないかな~)
上から2ばんめの黒い子
良~く見ると
角ではなく、机の脚なんだそうです
なのでこちらは付喪神だそうです
おお~さすが磯田先生!!素晴らしい考察です
(一番感動したかも)
案外安部晴明って男版の細木数子先生かもですね~
あとを継いだ細木かおりさんやその子孫たちが細木先生を神格化させていけば
第二の安倍晴明化できるかもですな~
ははは