皆さん大好きな読者様の不思議体験です
ジミヘンさん、こんにちは。たまです。
いつも話を聞いてくださりありがとうございます。
さて、私は、とある地方にある高校へ通っていました。
山奥にある寮に生徒全員が入っていました。
どんなに山奥かというと、たまに学校の外にある道路に車が走っているのを見かけると、
「おお~!外部の人間、久しぶりに見た!」と生徒同士で会話が交わされるほど。
学校で飼っている犬を放つと、山で松茸を探しだし咥えて持って帰ってくるのを見るのが楽しみだったりしました。
新聞も雑誌も禁止であったので、娯楽がなんにもないんです。
そんな学校。刑務所みたいでした。
先生も生徒も、まあそれは幽霊をよく目撃していました。
先生も一緒に寮生活をしていたので、
「昨日は、ドアを一晩中叩き続ける幽霊がいたよ。ドアを開けると誰もいなくて音がやむ。閉めるとまたドアをドンドンと叩くんだよ。」
「授業してて、外を見ると、上から女子生徒が飛び降りてくるんだ。しかも、それをずっと続けているんだよ」などと話す日常。
そんな感じであったので、私も薄透明な霊が目の前を歩いており、抜かしてもいいのか考えたり。
毎晩、ベッドに女の霊が来て、金縛りにあったりしていました。疲れるし面倒でした。
一番恐ろしかったのは、皆でベッドの上に集まって、怪談話をしていた時のこと。
縦横に四か所か6か所ビスがあり、その上に重い大きな板が乗せられた形のクローゼットがありました。
そのクローゼットの扉が、バンッと突然開き、ビスの上をスライドして板が私たちめがけて飛んできたのです。
…どうやったら、板がスライドするのか?いまだに原因不明。
すぐに皆自室に戻りました。ベッドに一人残された私。恐怖でした。
とある男の子は、
お風呂に入って、シャンプーしていると、女の霊が顔を覗き込んでくる。
ベッドに入っていると、女の霊が一緒に布団に入ってくる。
そのことで悩んでいました。
無事に卒業して、離れられて心底ほっとしたものです。
しかし、卒業してすぐのこと。
仲の良かった寮のおじさんが、寮で突然亡くなられたそうで、それはショックでした。
因果関係ってあるのかないのか…。
今でもこの寮は使用されているそうです。
皆、恐怖におびえた日々を過ごしているんだろうなと思います。